先細歯ブラシの毛先復活実験!

歯磨き.jp

前置き:毛先が広がってしまった先細歯ブラシ

歯ブラシの毛先が広がるまでの期間は、
歯磨きの仕方や歯磨きの頻度、歯ブラシそのものの耐久性などによって変わってきます。

おおむね2週間~1ヶ月が買い替え時という情報が多いのですが、
先細歯ブラシは通常の歯ブラシよりも毛先の広がりが早く、
3食3回歯を磨く私の場合、2週間もすると使用感が悪くなってしまうことが多いです。
関連:歯ブラシ勝手批評(独断で毛先広がり耐久度などを評価しています。)

ところで、その毛先が広がってしまった歯ブラシですが、
すでにブラシの弾力性が失われていますので、
買った時100%の状態に戻すことは不可能です。

しかし、今回の実験のように、
毛先をまっすぐにすることは可能ですし、
ある程度の使用感も復活させることができます。

※復活直後の使用感や、
その状態を維持する力は歯ブラシの種類によっても異なります。
また、素材的に熱湯に弱い歯ブラシの場合、
柄の部分からグニャっとなってしまったり、
ブラシがバラバラになってしまったりすることがありますので、その点はご留意ください。

それでは、実験スタートです!!

先細歯ブラシの毛先復活実験!

私の使い古しの先細歯ブラシ5本を用意します。
前回行った実験「歯磨き粉のつける量を少なくすると年間○○円の節約になる?
の続きということで、ほとんどが100円ショップの品です。

毛先が広がった使い古し5本の歯ブラシ

いずれも2週間から1ヶ月程度使用して毛先が広がった歯ブラシです。

上部を中心に撮影した歯ブラシ5本

1番から5番まで番号を振って、
それぞれ実験前と実験後の変化がわかるようにします。
一番右の歯ブラシは、番号が見えにくいのですが5番です。

広がった毛先のアップ画像

5本の歯ブラシそれぞれの毛先の広がり具合をアップで撮影します。
先細歯ブラシの良い点は、歯周ポケットや歯と歯の細かい隙間の磨きやすさにあるのですが、
このように毛先がバンザイしてしまうと、とたんに使い勝手が悪くなってしまいます。

実験前の先細歯ブラシその1

1番目の歯ブラシは、元々弾力性がやや硬めでした。
そのため、力加減の関係で、全体的に少々左に寄ってしまいました。

実験前の先細歯ブラシその2

2番目の歯ブラシは、先の部分が長めの先細歯ブラシです。
そのため、歯と歯茎の境目など細かい場所が心地よく磨けます。
弾力性は程よく、変に力が入らないために毛先だけが曲がっています。

実験前の先細歯ブラシその3

3番目の歯ブラシは、弾力性はいいのですが、ブラシの密度があるタイプです。
そのため、最初はスムーズに歯を磨けるのですが、
毛先が広がると少々力が入ってしまい、1番目同様に左に偏ってしまいました。

実験前の先細歯ブラシその4

4番目の歯ブラシは、割とコンパクトでブラシが長いタイプです。
弾力性もありスムーズな歯磨きが可能ですので、変なクセは付いていません。

実験前の先細歯ブラシその5

5番目の歯ブラシは、5本の中ではブラシが透明に近いタイプで、
弾力性や使用感などすべてにおいて平均的な歯ブラシです。
あまり毛先が広がっていないようには見えますが、この程度でも通常は取替えてしまいます。

なぜなら、毛先の広がった歯ブラシは清掃度が落ちてしまいますし、
歯茎に余分な圧力がかかり、歯茎を傷めたりすり減らせてしまう原因となるからです。
一見もったいない気がしますが、これによる弊害を考えると歯ブラシ代くらいは大したことはありません。

「熱湯」と「冷水」を用意

いよいよ作業に掛かりますが、
まずは氷水を用意しておきます。

氷水

この氷水は、冬場ならば水道水でも構いません。
「熱湯」でまっすぐにしたブラシを固定する意味で使用します。
次は、熱湯です。

熱湯

グツグツ沸騰したら準備OKです。
中火または強火のまま冷めないようにします。

歯ブラシを熱湯に入れます

ブラシが下にくるように歯ブラシを持ち、
歯ブラシのヘッドを熱湯に入れます。

歯ブラシを左に向かいUの字に動かします

熱湯の中では『Uの字』になるように動かします。
これは、歯ブラシのヘッドの側面に水圧をかけることで、
広がった毛先をまっすぐにするためです。

写真のように右から入れた場合には、
Uの字を描きながら左へ移動させます。

歯ブラシを右に向かいUの字に動かします

次いで、Uの字に右へと移動させます。
いずれも熱湯の中に歯ブラシのヘッドを入れたままで、
右→左→右→左・・・と30回ほど動かします。

氷水の中でも歯ブラシをUの字に動かします

そして、熱湯から歯ブラシを出して、
すぐに氷水に入れ、熱湯と同じようにUの字運動をします。

左から右へ移動する歯ブラシの画像

氷水でも右→左→右→左・・・と30回ほど動かしたら、
タオルやティッシュで歯ブラシのヘッドの水分を拭き取ります。

左から右へ移動する歯ブラシの画像

歯ブラシは、衛生状態を保つため、
使用時以外は常に乾燥させておくことが大切です。

※もちろん、普通の歯磨きの後も水気を切っておきます。
歯磨きは菌のエサの除去のみならず、菌を落とす作業でもありますので、
不衛生な歯ブラシは菌でいっぱいです!

実験後の5本の歯ブラシの毛先画像

実験前と同じように、
歯ブラシの毛先のアップ画像を見ていきます。

実験後の先細歯ブラシその1

1番目の歯ブラシは、毛先だけではなくブラシ自体が左に偏っていましたが、
見事にまっすぐになりました。
ただ、ブラシが白いタイプの歯ブラシは、
復活後の使用感の持ちはよくないものが多く、
この歯ブラシに関しては多少ごわつく感じもします。
それでも、手を加える前よりは使用感は上です。

実験後の先細歯ブラシその2

2番目の歯ブラシは、
買いたての「ピン」とした弾力感はないものの、
まずまずの復活具合です。

実験後の先細歯ブラシその3

3番目の歯ブラシは、かなり左に寄っていました。
これだけまっすぐになれば十分でしょう。

実験後の先細歯ブラシその4

4番目の歯ブラシは、先だけ広がっていました。
これも申し分のない戻り具合です。

実験後の先細歯ブラシその5

5番目の歯ブラシは、透明ブラシの歯ブラシです。
5本の中で、この歯ブラシが一番使用感の戻りが良かったのは意外でした。

過度の期待は禁物です!

今回の先細歯ブラシの毛先復活実験はいかがでしたでしょうか?

画像だけですと「元に戻せる」という印象を持たれるかも知れませんが、
最初にお話した通り、戻せるのは「見た目」だけであって、
弾力感や使用感といった質の部分に関しては「期待ほど・・・?」かもしれません。

例えば、1ヶ月使用したものが復活したのでもう1ヶ月・・・
というわけにはいきません。

その場合、良くて1週間、悪いと1,2回で元通りという具合で、
あくまで臨時的措置という位置づけで捉えておいていただけたらと思います。
やってみる方は、ヤケドしないように気をつけてトライしてみてください!