入れ歯リサイクル「不要入れ歯寄付で輝く」

日経新聞2008年3月29日夕刊社会面から~貴金属を回収し換金「不要入れ歯寄付で輝く」~

歯磨き.jp

入れ歯リサイクル「不要入れ歯寄付で輝く」

日経新聞2008年3月29日夕刊社会面には、
NPO法人「日本入れ歯リサイクル協会」
の「入れ歯リサイクル」活動が紹介されていました。

入れ歯から貴金属を精製して換金する

入れ歯には、ブリッジ部分などに腐食しにくい金や銀、プラチナやパラジウムなど高価な金属が使われています。
普通は使われなくなった入れ歯は捨てられる運命となりますが、入れ歯を精製すれば1個当たり平均2,500円、
高いものでは1個あたり10,000円以上にもなるとのこと。

そこで、NPO法人「日本入れ歯リサイクル協会」では、
使われなくなった入れ歯を回収して精製・換金。収益をユニセフなどに寄付しよう・・・としているわけです。
すばらしい取り組みです!

自治体なども協力する入れ歯リサイクル活動

2007年から始まった当NPO法人の入れ歯リサイクルの活動に、自治体なども協力。

回収ボックスの最初の設置は2007年6月千葉県鎌ケ谷市役所の庁舎など。
役所や福祉団体などに専用の回収ボックスを置く自治体は、全国で約50市区町村に達しています。
(約20道都県、約100箇所の設置)

※回収ボックス…同協会が製作した金属製ボックス。投入前に入れ歯を入れる袋も独自に製作。

収益の見込みと収益金の行方

入れ歯を使う人の多くは入れ歯を4~5年に1回交換。
同協会の試算では、全国の入れ歯をすべて集めて換金すれば年間60円程度になるとのことです。

貴金属を換金した収益は、

2007年12月までに、日本ユニセフ協会への寄付は1300万円にも達したということです。

いずれお目見えする?入れ歯回収ボックス

高齢者の多い地域に置いた回収ボックスは回収も順調で、
人口の約3割が65歳以上の大分県津久見市では2008年2月末、
市役所の玄関ホールなど2箇所にボックスを置いたところ2週間で14個もの入れ歯が集まったとのこと。

※参考外部リンク:全国入れ歯回収ボックス設置場所(自治体)
(NPO法人「日本入れ歯リサイクル協会」サイト内)

自治体施設や歯科医院等への設置場所の広がりの他、
今後はスーパーなど人通りの多い場所にも置いてもらえるようにするということで、
いずれ私たちの周りでも入れ歯回収ボックスがお目見えするかもしれません。