歯が抜けたら「30分ルール」

読売新聞2008年4月11日夕刊「歯科医つれつれ記」から

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歯が抜けたら「30分ルール」

読売新聞2008年4月11日夕刊「歯科医つれつれ記」によれば、 もしも事故などで歯が抜けたとしても、30分以内であれば再び自分の歯として使える可能性があるという話が掲載されていました。 「根ごと歯が抜けてしまった時」の話ということで、スポーツや交通事故などの時に起こりえる話だと思います。

歯が抜けて30分で細胞が死滅する

根ごと歯が抜けてしまったとき、「歯根膜※」という歯の周りの細胞組織は30分以内にほとんど死滅してしまいます。
そうなると、歯を元に戻すことはできなくなってしまいます。

※「歯根膜(しこんまく)とは、歯槽骨に歯を植立する懸架組織。歯周靭帯とも呼ばれる。 その主な構成要素はコラーゲンの太い束からなる歯根膜線維であり、タイプIII型コラーゲンを少量に含むタイプI型コラーゲンを主成分とする。 弾性繊維はないとされている。」フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 歯根膜ページより

30分ルールで歯根膜を守る

歯根膜が生きていれば歯が元に戻る可能性もあるということで、歯が抜けた際は急いで、

などいずれかの方法により歯を保存して、歯科医院に急行する必要があるということです。

なお、水道水には塩素が含まれており、歯根膜がダメージを受けてしまうので、
泥だらけになった歯を水道水で洗うときにはあまり長く洗い過ぎないようにと指摘しています。

歯が折れた場合は?

歯が途中から折れた場合には、歯の破片を持って歯科医院に行けば、
歯科用接着剤により用意に復元することができるということです。