食後の歯磨きは『一石四鳥』の効果アリ

日刊ゲンダイ2008年11月12日「ヒゲ院長の糖尿病診断室」より

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食後の歯磨きは『一石四鳥』の効果アリ

日刊ゲンダイ2008年11月12日「ヒゲ院長の糖尿病診断室」では
「食後の歯磨きは『一石四鳥』の効果アリ」として、食後の歯磨きは
虫歯予防、歯周病予防、肥満予防、糖尿病改善の4つの効用があるということが掲載されていました。

「だらだら食い」と糖尿病、歯周病

食べ物をちょこちょこ食べることは、
血糖値が高止まりするために、糖尿病によくないのです。
また、食事をすると口の中が酸性になるのですが、
通常、だ液の働きによって口の酸が中性に戻されます。
口の中が酸性だと歯が溶けたり(虫歯)、
歯垢がたまり歯周病菌が働きやすくなる弊害があるのですが、
だらだら食いだと口の中のその酸性の状態をなかなか解消することができないのです。

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歯周病と糖尿病の関係

歯周病と糖尿病というと一見関係なさそうに思えますが、
『糖尿病の方は健常者に比べて2.5倍歯周病になりやすいとされます。
歯周病菌は、歯と歯肉の間の歯周ポケットで繁殖し、炎症を起こします。
そうすると炎症性物質TNF-αなどがでてきます。
これがインスリンの効き目を悪くするため、
糖尿病の方に歯周病があると、糖尿病がより悪化しやすいのです。
糖尿病の方は、歯周病を改善すると、
糖尿病がよくなるという報告はいくつもあります。
まずは歯科で歯周病を治療し、一本一本を意識して歯を磨くことです。
そして、「だらだら食い」や、寝る前の「ちょい飲み・ちょい食べ」をやめること』

虫歯予防・肥満予防・歯周病予防・糖尿病改善

当然、だらだら食いは肥満につながりますが、
その改善には歯磨きが効果的とのこと。
『東京慈恵医大健康医学センターで人間ドック受診者1万人を調査したら、
肥満を抑えた要因の一つに、「毎食後すぐの歯磨き習慣」があったのです。
食後の歯磨きで「ちょい食べ」をやめ、歯周病や肥満を予防し、
糖尿病も改善できれば一石四鳥。ぜひよく歯を磨いてください。』

なるほど食後にきちんと歯磨きをすると、
「せっかくきれいにしたのに」という気持ちも生まれます。
その結果、間食が減り、虫歯が減り、肥満が抑えられ、
歯周病予防、糖尿病改善・・・
やはり、歯磨きはすばらしい!

最後に、当新聞には載っていませんでしたが、
オレンジジュースなどの飲み物についても注意が必要です。
NHKの試してガッテンという番組のとある一コマにて、
オレンジジュースを飲んだ後、うがいをして口の中の酸性度合いを調べるという実験をしていましたが、
うがいだけだと酸性の状態が残る(注)ことがわかりました。
この番組を見るまでは、就寝前にジュースを飲んだ後、
うがいで済ましていたこともよくあっただけに、この結果は意外なものでした。

※注:11月5日のためしてガッテンでは、
「(うがいについて)むし歯すべてを防ぐことはできないが、酸蝕歯はある程度予防できる」
とアナウンサーの方がおっしゃっていました。